真・女神転生Ⅳプレイ日記（36）ロウルートを目指して 2013/07/13__16:22

１周目は心のままに選択していった結果自然Nルートになったので、２周目以降は、意図的に気分を変えなければいけません。ルートを狙うなら、それなりの設定が必要です。というわけで、心して２周目にいきます。

■ガントレットの儀式に臨む
主人公フリンはわけあってカジュアリティーズの村キチジョージで生活していますが、幼い頃にラグジュアリーズの家督争いかなんかに巻き込まれそうになったことをきっかけにカジュアリティーズの使用人に預けられたので、本当はラグジュアリーズの子供です。と、本人は信じています。その証拠に、あり得ないくらいの多額のマッカと貴重な財宝が、生まれた時から自分のものとして手元にあったのです。それに村では絶対見かけないような、キンッキラな服を持っています。マッカはともかく、この財宝や、時代離れした特殊な服、これはラグジュアリーズにしてもただのラグジュアリーズではない、自分は何か特別な存在に違いありません。18まで村で生活しましたが、しかるべき時、たとえばミカド城でのガントレットの儀式などがあれば、私ことフリンが選ばれし者であることが、衆目に明らかになることでしょう。

何にしても「オレは生まれながらの貴族だ」と直感したフリンは、あまり村仕事もせず（村の人からはそのせいでどんくさいとか怠け者といわれましたが、下々の言うことなど気にすることはない、というのがフリンの孤高の見解でした）、イサカルを従者とし（もっとも、イサカルは二人の関係について何か勘違いしているようでした）、ガントレットの儀式の日を待ったのでした。

湖の向こうに、ミカド城の全貌が見えました。イサカルはいかにも緊張したように突っ立ってその景色を眺めていましたが、フリンのほうは悠然としたもの。従者に「時間になったら起こせ」という旨のことを言いおいて、すでに王者の風格で、敵を恐れぬ仰向けの姿勢で風を受けて眠っていました。

目が覚めて城下へ行き、最初に話しかけたラグジュアリーズは、イサカルのみすぼらしい服装や髪を見て嘲笑しました。なるほどイサカルはいかにも虚勢を張る田舎者といった風情でしたが、初対面の身分違いの者に対して侮蔑の言葉を吐くなど、精神が下衆というもの。それにしても、まともな目があればフリンを見て卑しい生まれとは思わないはずです。この涼しげな容貌。美しく育った手足。後ろでひっつめているとはいえ、うるつやの髪。権力に胡座をかいた堕落したラグジュアリーズは、目も節穴のようですね。


さて、ガントレットの儀式のため、迷いなく広場に直行しました。偉ぶった連中が儀式を取り仕切っています。初めてここに来る若者にすら、修道院とサムライ軍との主導権争いが垣間見えてしまいました。近い将来すべて身分を失って等しくフリンの前にひれ伏す民草のくせに、こざかしいことです。連中の一人が無礼にもフリンの左腕を勝手に持ち上げ、ガントレットを装着させました。ガントレットはフリンを認めました。

どよめくな、愚か者ども、とフリンは思いました。
お前たちの一人でも、オレの合格を予感できなかったことこそ、国家滅亡の兆しなのだ。



という感じで、転生したフリンはちゃっちゃと頑張って行きたいと思います！