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ドラゴンクエスト7の小説ブログです。 9プレイ日記もあります。
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あらすじ
主人公フリンはワルターの説得に心を動かされ、彼とともにリリスのところへ赴くことを選択した。共犯者を得たワルターは「これでオレたち、故郷を失った者同士だな」と嘆息してみせた。それが彼なりに心からの感慨だったのかどうか知らない。しかしフリンは「悪魔リリスに破壊されたことによって生まれ故郷を失った青年」であり、そうでありながら、元凶たるリリスのもとへと下る決意をしたのだ。思想に基づいて自ら故国を捨てようとするワルターとは決定的に違った。ヨナタンはある時ワルターの発言を感傷と断じたが、確かにこの男、感傷に訴えて事実を曖昧にする傾向にある。

ワルターはヨナタンとはまた別の方向で無神経だ。ヨナタンは空気を読まないが、優しさがある。この男にはない。彼と我との決定的な差異を無視して「故郷を失った者同士」などと言って来る。以前キチジョージで、悪魔と化した友人をすぐには討てなかった時も、ワルターはそのことを責めて来た。見損なったとまで言われた気がする。同じ苦痛を知らない者が、口が過ぎるではないか。


しかもワルターは、リリスの計画を聞くと、おののき、不安げな顔をしたのだった。今更、引き返すことも出来ない。リリスの命じるままに、市ヶ谷駐屯地へと向かった。




■市ヶ谷への道、リリスへの不審
私たち二人はタヤマとユリコの争いの、単なる駒になっているのかもしれません。扱いが大変悪いのでそう思います。リリスは「市ヶ谷駐屯地に行け」と言うのですが、市ヶ谷駐屯地とやらの場所がいっこうに分かりません。路線の感覚通りに行くなら、新宿・御茶ノ水・神田・四谷あたりを歩き回れば自然市ヶ谷につくはずだと思ったのですが、そうではないようです。つかないのです。

市ヶ谷へは渋谷から行かねばならないことを、結局私はリリスからではなくGoogle先生というメタ・バロウズに聞いたのでした。なにが知識と知恵だ! リリスめ、やはり信頼できないではないか!!


■必殺の霊的国防兵器
市ヶ谷駐屯地には無限発電装置ヤマトがあり、それを守るため「タヤマ必殺の霊的国防兵器」が設置されていますが、要するに「とても強い使役悪魔を置いてある」ということです。ターミナルにいた悪魔も、いわば必殺のターミナル防衛兵器ということになります。そういえば最近は新規ターミナルを開放していません。あのターミナルの守護者こと、七色の声をもつコスプレ野郎にまた会いたいです。さて、一つ目の霊的国防兵器は、あのコウガサブロウでした。倒して石になったと思っていたのですが、何らかの力で復活したようです。

コウガサブロウは強くないのでさくさく倒しました。コウガサブロウは再び石になりました。いとあわれ…と表現出来ないもののあはれと、何がこのように岩と化した悪魔を復活させるのか、その秘密を探ることで「ご神体が岩」という時々見られるあり方を説明出来るのかもしれない…などと考えていると、連れのワルターが「上がダメだと使われる者は苦しむ」とか「勉強させてもらったぜ…」とか言い出したので、何だかむっとしました。勉強させてもらったってことはないだろう、君、何だか随分尊大だな! それに一体なにを勉強したというのでしょうか。コウガサブロウの命を引き換えにして随分と俗な勉強です。そんなこと、大人なら皆知ってることばかりです。君が今になって急に思想に目覚めた、結局あのパン屋と同程度の、学識も政治の経験もない人物だから、そんなことを珍しげに口にするわけじゃないのか。ワルターの武器は「その目で東京と、そして今の東京を支える逆さヒルズを見た」ことであり、それは是非活かすべき実体験ではあるけれど、彼の感慨や憤りはいつもそれどまりのものでしかなく「この人、そういえば何の器でもない」と思わされます。

もう一つの兵器は、オモイカネ。思兼、知識の神様です。が、見た目は全く日本的ではなく「例の大天使の腕を一本抜いてきました」というふうなゴテゴテ感があります。やはりガブリエル閥とタヤマ閥は方向性が同じなのでしょうか。とにかく、七五調で喋るこの悪魔もさくっと撃破し、ワルターが「こんなに強い悪魔がタヤマに使役されるってどんな気持ちなんだろうな」などと言い出したところで、強さにこだわるワルターに対してまた距離を感じます。弱い悪魔なら使役されてもいいというのか… ワルターは、理由なく虐げられる下層階級や、赤玉の原料にされてしまうような者への共感を語っていたのに、その構造を脱するのは下の者による実力に頼った蜂起であって、上からそれを救済しようという為政者の発想ではないのです。お前たち自ら力をつけよというのは弱肉強食の考えであって、個の生き方では認められても到底人類の叡智とは認められないものです。ガイア教団と同じ、力ある誰かが世界を選別することは否定するけれど、結局、強さというものに人を選別させようというのです。


■タヤマとの再会
二つの「必殺の霊的国防兵器」を石山に変えて先に進むと、無限発電装置ヤマトのもとに、あのタヤマが佇んでいました。ヤマトは「ハネのない扇風機の周囲にパンクなトゲをはやしたような形」をしています。かっこいいです。タヤマは僕たちをせせら笑い、敵意をあらわにし、「東京は俺のモンだ」と言います。タヤマかっこいいーーーーーー!!! この男の一番底にあるのは、結局この下等なテリトリー意識だったのです!! SBRでディエゴが「マンハッタンを俺にくれ!!」と言ったときに似た、でかいことを言っているようで実は矮小なこの貪欲さの魅力、それをかいま見せたいいセリフでした! 街の誰かが「結局タヤマがユリコを憎むのは、女が口出ししてくるのを嫌う気持ちからだ」と言っていて、まさかそんなせこい話でもあるまいと思っていたのですが、これは確かにその通りのようです。タヤマは魔界を開く「リモコン」とやらを持っているので、使うかどうかは別として、とりあえずそいつを渡してもらうことにします。というかタヤマさんはなぜそういう大事なものを持ち歩いているのでしょうか。不用心です。

■ヤマトタケルが着ぐるみで出てくる
ここでタヤマの最終霊的兵器、ヤマトタケル登場ーーーーーー!!!!! 
名前を聞いた瞬間から高まる期待!! わが仲魔にも、その容姿の透ける色といい表情といい、独特の淡白さと力強さが神々しい日本の神々がおいでです! わけても女と見紛うばかりの美しさを誇るヤマトタケルのこと、いかなる神か!と期待を高まらせていたら

なんということだ
タヤマのやつ ヤマトタケルに着ぐるみを着せて来た!!!!

何か、胸、胸のところに電飾まで仕込んでいます!! デコトラならぬデコ悪魔ってやつでしょうか…!? 薄々気づいていたけどタヤマって悪魔の趣味が悪いですよね!? 使役悪魔に何を着せているのか!!

とにかく、ヤマトタケルのガワを剥がないといけません。ダイオキシンが出そうだけど、とりあえず燃やしてみようと思ってアギ系の呪文で攻めましたが、ヤマトタケルは特に弱点はないようで、結局冷やしたり温めたりすることでスーツを劣化させ、そこに雷を落としたりしながら倒しました。ターンごとの属性チェンジがあったみたいなのですがそれも影響がありませんでした。イージーモードでプレイしているせいか、最近ボス戦がぬるいです。そろそろノーマルモードにしたほうがいいかもしれません。

ヤマトタケルは途中で「自分は国を守る者だ」と言って来たので「今はタヤマの犬だろう」と指摘して心を射抜いたり出来ましたが、「よその土地に手出しする己の行動を是と思うのか」という質問に「いや…是とは言わない…いけないなとは思ってる」と煮え切らないことを言ったら「不満だけで動くとは、そんなのは子供がだだをこねているだけだ」と言われてしまい、泣かされました。あれも嫌、これも嫌という状況でじたばたしているわがままな子供と同じだというのです。これは本来の美しい装束を脱がされて塩ビっぽい着ぐるみを着せられた神に言われてもなお堪える指摘でした。今は「心底許せないこと」を行うタヤマを阻止しようとしているのであって、何かが正しい道だと信じられるわけではありません。

タヤマの犬となった神は、もう本来の姿を失ってしまっているのでしょうか、結局ヤマトタケルはそのままの姿で我々に討伐され、岩山と化しました。信仰心を糧にして、民を愛し、国を守ってくれた神々はどこへ行ってしまったのか……

タヤマは最初「なに勝手に負けてんだ!!」と、崇拝心のかけらもない罵声を岩山に向かって投げかけますが、これをワルターが脅しまして、タヤマが涙目になります。タヤマはもっと歪んだ、気の触れたやつだと思っていたのですが、実際ただの小物らしいです。ワルターはタヤマからリモコンを奪い、それをフリンに投げてよこします。おいおいやめてくれよ! 「フリン、お前が押してくれ」じゃないよ!! これ押しちゃいけないボタンだよ!? せめてワルターが押してくれよ!!

悩んでいると、背後でタヤマの声が「おいそこのポニーテール…押すな…悪魔だぞ…東京に悪魔がいっぱいだぞ〜…やめてくれ…」と言い募るのがちょっと面白いです。

私だって、東京に悪魔を溢れ返らせたいわけじゃないです。共存でも棲み分けでもいいので、平和的な方法が欲しいだけです。ただ、タヤマのような人間が同胞の一部を悪魔に差し出し、それを人類存続のため仕方ないこととして肯定し、敵であるべき悪魔すら堕落させる。そういう共存の仕方や、そのシステムの中枢を担う一部の者が共存の方法=赤玉の精製技術とその販売を掌握して、それによってほしいままに振舞うことを見苦しく感じるのです。


リモコンを操作できないでいると、ワルターが「少し、外で頭を冷やしてこいよ」と言ってくれました。ここでセーブしてあります。出来ればこのリモコンを持ってミカド国に行ってみたいです。しかしそんな長旅をしていると、部屋に二人きりで残ったタヤマとワルターがどうなってしまうのかちょっと心配でもあります。
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モル元
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自己紹介:
ゲーム大好きモル元です。

9のプレイも一段落ついて、そろそろ7小説に戻ろうか、と書き始めた途端、シャークアイの知名度や活動人口の少なさを再び思い知って打ちひしがれている今日この頃です。皆さんにシャークアイのことを思い出してもらったり、好きになってもらうために、めげずに頑張って書いていきます!

シャークアイ関連の雑談やコメントなど随時募集中。お気軽に話しかけてやって下さい。世の中にシャークアイの作品が増えるといいなと思って活動しています。

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