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ドラゴンクエスト7の小説ブログです。 9プレイ日記もあります。
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あらすじ
ワルターとともに、悪魔リリスに導かれ、道なき道を選択し、反逆者の汚名を与えられるか。

それとも、ヨナタンとともに、サムライの責務に忠実であることによって、人生のこの一時期を、自分の行動に責任も罪悪感も抱かずに済む道を往くか。

二つに一つの選択の時、本当に必死だったのはワルターのほうだった。だからフリンはワルターを選択してしまったのである。世界がどうあるべきかという思想よりも、誘ってきた人のマジ加減に左右されてしまったのである。


というわけで、今後は「ワルターと同行ルート」というやつになります。しかも今回は「ヨナタンと同行ルート」も試しましたので両方のネタバレがあります。お気をつけ下さい。

よほど危険思想家として傾いたかと思いましたが、斜に構えた男は「お前は掴みどころのないやつと思われているよ」と言っていましたので、真ん中あたりですね。




■とりあえずそれぞれの話を聞く
勢い余ってルドマンさんに求婚したいような局面に立たされたフリン。二人の話を何度も聞きに行きます。その度に、ワルターが卑怯なまでの誘惑をしてきます。だいたい、待ち合わせ場所が、ヨナタンが「ナラクの入口」であるのに対し、ワルターは「寄宿舎の俺の部屋」という設定そのものが罠です。

ワルターに話しかけると、これでもかというほど思い詰めたセクシーなボイスでこのように言います。

来てくれると思ったぜ

…しつこいって思われてもいい
聞かせてくれ

…オレと一緒に
リリスのところへ行かないか?


最初からずるいです。「来てくれると思ったぜ」という信頼の与え方、「しつこいって思われてもいい」という身の引き方、そして「オレと一緒にリリスのところへ行かないか?」というこの表現は、ヨナタンの誘い方と比べるとそのプロ度が引き立ちます。ヨナタンのほうは「諸悪の根源たるリリスを共に討ちに往こう」と大変明瞭に血なまぐさい話をしてきますので、「ああ、そうそう、目的は討伐だよね、まさにそのために一緒に行くのだ」と冷静に思います。が、ワルターのほうは、このように正面から見つめられ、この発言。とにかく「ワルターと一緒に行く」ことが前面に出て来てしまい、目的は…ああリリス…のところに行くけど…どうしてとかはまあともかく…うん、ワルターと一緒に行く……!!!みたいになります。

こいつはやばい。だいたいワルターのほうが反逆者であり、サムライの道を、踏み外すと知っていてあえて踏み外すのであり、こういう時、人はワルターに限らず、自分の野心のため、仲間が一人でも欲しいです。野心が第一にありますから、心が通う相手が欲しいとかではなく、今までのサムライ仲間が敵に回ると不利だから、「行動をともにする人」が欲しいのです。騙されてはいけません、これはただの友情ではないのです。ワルターは意図的に全力でフリンを奪いにきます。ヨナタンのほうには、「考えが一致するなら、一緒に行こう。君の考えを聞かせてくれ」というような潔さがあります。しつこいようですが、待ち合わせ場所もナラクの入口です。隣にサムライの先輩が通ったりする場所です。サムライに聞かれて困る会話をしないからです。

ワルターは今、他人に愛情を持っていません。反対の立場に立つヨナタンを切り捨てて、立場が決まらないフリンを誘惑して自分の利益のために自分のほうにつけようとしています。悪魔リリスに傾いた彼は、悪魔リリスのやり方で人を惑わすのです。

私は完全にワルターの悪い魅力に取りつかれてしまい、フリンをして「行く」と言わせてしまいました。思想に魅力を感じたのではなく、彼の必死さ、烈しさに魅せられ、愛されているわけではないとわかっていながらほいほい騙されたのです。とはいえフリンは男の子なので、設定としては、わがフリンはこの男に危うさを感じ、「僕が近くで見張っていなければ」という気持ちのほうが強くて、それゆえ捨てがたさを感じた、ということにしてあります。

ワルターかヨナタンかの選択をすると、どちらのルートでもイザボーが来て、「達者でね」またはヨナタンルートの場合は「二人の無事を祈っているわ」と言ってくれます。

ワルターは「…これでオレたち 故郷を失くした者同士だな」と、これまた卑怯きわまりないことを言ってきます。ワルターは本当にズルい。つい先日ヨナタンと対立した時にフリンに対して「お前なら分かるだろう?」と言ったことを謝ったワルターは、もういないのです。ヨナタンなら絶対に煽って来ない共感を、逃れがたいこういう親密さを、こうして切なげに口にするのです。そういうものを武器にしてくるのです。悪辣な!! こんなのは…こんなのは 弱点! ってやつです。

ちなみにヨナタンルートだとイザボーとの別れに涙したヨナタンが「…情けないな 涙をさらすだなんて僕はサムライ失格かな…」と感傷を口にします。ヨナタンの泣き顔が見たい人はこちらのルートがお勧めとなっております。わたくしはといえば「泣いたくらいでサムライ失格とか…そういうことならリリスの前にワルターを暗殺したほうがいいのでは」と思って聞いていました。あと、あくまで想像ですが、真の泣き顔はワルターサイドにつくことによってヨナタンと対立し、「君まで…どうして…っ!!」と言わせたり「目を覚ませ! ワルター貴様フリンにまでサムライの道を逸脱させようというのか!!」と悲痛な叫ばせ方をしたりとかですね、「どうして…!?」という流れで聞くセリフが最も味わい深いのではないかと期待します。東京の片隅で、人間を食うことは人間の感情を食うことでありそれは赤玉にはない美味であると語った悪魔がいましたが、悪魔的な人間は人間を食わずしてその感情を食うのです。

■さよなら正義の道
間髪入れず、バロウズに「黒きサムライを殺せ」「ユリコを殺せ」の二つのクエストを削除されます。この流れはぞくっとしました。ほんとにサムライとしての反逆という実感があって…まあ最近お金に汚いので、頭の端で「あっ…報酬が…!!」と思ってしまいましたが、それにしても、バロウズが私を捨てないということに驚きました。そもそもバロウズはサムライである私をマスターに選んだのではなく、私という人物をその立場に関わらずマスターに選んだのでしょうか。それともサムライとは、上からの命令に逆らったとしてもサムライとしてあり続けることがあらかじめ許されているのでしょうか。

■ヨナタンの様子を見に行こう
さあ、こうなるとヨナタンのことが心配です。という言い訳のもとに、わたくしはヨナタンの様子をうかがいに行きました。「君…なぜ君まで…!」と言ってもらうためです。ヨナタンはナラクの入口にはいないので、もう出発してしまったのかな?と思いつつ、寄宿舎に寝に戻るとそこにヨナタンがいます。今頃になってここで行われる説得の危険性に気づいたのか、ヨナタン…君は礼儀正しく、それゆえ遅すぎた。

ワルターと僕が一緒にいるところを見て、ヨナタンとワルターが火花を散らせます。喧嘩する猫のように毛を逆立てる二人です。余談ですが、ワルターのもみあげって、途中で成長してません? 気のせい? 最初からこんなに荒ぶっていましたっけ? 最初の頃はヨナタンの髪型のインパクトが強すぎてワルターをあまり見ていなかったせいでしょうか。

ワルターの「チッ」という舌打ちがまた品がなくてときめくのですが、一方のヨナタンは驚くほど人間が出来ていて、「いずれ修道院にも君たちのことが伝わる、そうなれば…」と言いますが、これは脅しではなく、その後すぐ「僕は…この部屋で誰にも会っていない」「…さぁ 早く往くがいい」と言ってくれます。これはヨナタン素晴らしい…誉れ高きサムライとは、まさにヨナタンのことです。友情を忘れないヨナタン素晴らしいです。やはり本当に優しいのはヨナタンのほうなのでしょうね。せっかく「早く往け」と言ってもらったので、寄宿舎を出たり入ったりして遊びました。ヨナタンは毎回「くっ… 君たち…ッ!」と声を荒げます。不真面目な不良でごめんなさい、ヨナタン。

ちなみにヨナタンを連れてワルターのところに行ってみようとしましたが、ワルターの姿はどこにも見当たりませんでした。

■偉い人たちの顔色をうかがいにいく
さて、ワルターと共に往くことを選択しても、案外皆さんが優しくて、この設定にはアトラス様の優しさを感じました。ワルターと組んだあとは、ヨナタン・ウーゴ様・ホープ様とは遭遇しただけでGAME OVERかと思っていました。まあヨナタンの感じですとまだ通報されていないようなので、「自分にはまだクエストが受注出来るのか」を知りたくてこそこそと酒場に行きました。

Kの言葉です。

「よお ワルター フリン 
 2人とも 顔を見りゃ分かるよ 
 『何かやらかしてやる』って顔をしてるぜ

 一応 サムライの先輩として忠告はしよう
 …この国のためにならないことはするな

 けどサムライの教義に こんなのあったな
 『1度 決めたら やり遂げろ』だっけ?

 こういう場合 どうするんだろうなぁ
 …俺にゃわからんから お前らが決めな」


K!!!
なんて優しいのか!!!!
そしてそのいい加減な教義を作ったのは誰だ!

ちなみにヨナタンルートだと、「黒きサムライは頭のキレる女だから気をつけな」って言ってくれます。多分、暗にギャビーのことを思い出して言っているのでしょう。

よく喋るサムライも優しいです。

「おぉ ワルター それにフリンじゃないの
 お前らいつも一緒だな
 若い時分の友人は大切にしなよ
 同じ思い出を共有できる奴がいるってのは
 それだけで…希望だからな
 『いなくなってみて初めてわかった』だと
 …俺みたいに悲しい酒を飲むことになるぜ」


よく喋るサムライ!!! 切ない!!
我々も実は友の一人を失ったので、何とも言えない気持ちがします。これはヨナタンルートでも全くセリフ同じでした。

ホープ様にも反逆者としてご挨拶に行きました。

ホープ「…ワルター それにフリン…
我らサムライ衆は新しい指導者の命により
再び東のミカド国の捜索に向かう
ミカド城から逃走したラグジュアリーズや 黒きサムライの支持者の残党を討つのだ
これで この国での悲劇は最後になると …そう 新しい指導者は仰ってくれた
私は 己が内にある『疑問』を飲み込もう
最愛の人が眠る この国のために…
…互いの選択の行く末に
同じ喜びが分かち合えることを祈っている」


私には同じ悲劇が分かち合われるような気がしてならないのですが、ホープ様の内なる『疑問』を体現するのが我々の役目と知りました。立場というならホープにこそ出来ないことがあるのです。よかろう、私たちはその代わりに往こう。反逆者のそしりを受け、仮に世界をこの手で破壊する罪を負ったとしても…

さて、皆さん優しかったので調子に乗ってガブリエルのところにも行きました。「今どんな気持ち?」と挑発するためです。ガブリエルは

我らが主に選ばれし人の子ながら
悪魔の言葉に惑わされし者どもよ
其の選択の行く末に己が無力を知るのです
そのときこそ 主の偉大さを知るでしょう
ゆえに我らは いま在る汝らを許します
『共に往く』という可能性がある限り…


とのこと。…許してくれるそうです!! それにつけても主の人選に問題があった気がします。しかし、この選択の先に無力があるのならむしろ不安がることはなにもない。行きましょう。
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モル元
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自己紹介:
ゲーム大好きモル元です。

9のプレイも一段落ついて、そろそろ7小説に戻ろうか、と書き始めた途端、シャークアイの知名度や活動人口の少なさを再び思い知って打ちひしがれている今日この頃です。皆さんにシャークアイのことを思い出してもらったり、好きになってもらうために、めげずに頑張って書いていきます!

シャークアイ関連の雑談やコメントなど随時募集中。お気軽に話しかけてやって下さい。世の中にシャークアイの作品が増えるといいなと思って活動しています。

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