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ドラゴンクエスト7の小説ブログです。 9プレイ日記もあります。
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あらすじ
銀座にて、選ばれし真のセレブリティだけが入ることを許された繁華街に、われらサムライ一行は「遺物拾い」だけを元手に挑んだ。つまり、悪魔の巣食う街を徘徊し、拾っては闇に売り拾っては闇に売りを繰り返し、10万マッカを貯めたのである。また、ブラックカードのために、異世界である故国から持って来ていた貴重な宝石も売った。地元で売るならまだしも、これは恐るべき富の流出というやつである。悪魔との聖戦において仲魔に捧げるべき招来石を「招来石に頼るような勝負はだいたいもう負けも同然だから」などとうそぶいて、得体の知れぬ武器商人に1万マッカで手放すのである。「沢山は持てないから」と言っていた頃はまだ合理的なだけだった。「あとひとつくらいなら」と言っていた頃も、武器防具のために貴石を手放す、思い切りのよいサムライだと言えた。しかしもう全売りである。ミカド国の高級品を、武器商人に「本物だろうなあ?」といちいちエロティックな声音で辱められてなお行う転売である。1万マッカだもん、しょうがないよね、などと言って……。これは偽ヒルズ族タヤマに対する銀座の連中の揶揄を聞いて、奴も地元の者にかかれば所詮そんなものかなどと笑ってはいられないざまである。わたくしはブラックカードと引き換えに蓄財をすっからかんにし、しかしそのことをひた隠して、手元に残るブラックカード一枚を見せ金のごとくヒラヒラと見せつけたのであった。




■六本木ミッドタウンへ
そんなわけで、銀座繁華街は私のような貧乏人をお呼びではなかったわけですが、数時間に及ぶ「拾った遺物を闇さばき」で阿修羅会も真っ青なほど卑しい根性を身につけてしまったフリンは、銀座繁華街の高級防具を目にして、最初は心が折れたものの、試着した感覚が街を走っているうちにじわじわとよみがえってきて忘れられなくなっていました。「あれが欲しい! オシャレだから!」と、分不相応にも思ってしまったのです、我ながら、何かの堕落を感じないではいられません。ああいう装備は、メタな話ながら物語終盤でマッカがダブついた時の使い道であって、決して無理をして買うべきものではありません。が、あろうことかフリンはおもむろにバロウズを呼び出し、アプリ「ファンド」をセットしました。そう、足りない金を、なんと悪魔たちからせびろうというのです。堕ちるところまで堕ちた……ヨナタンとともにいられないのは、ワルターではなく僕自身だ……。

僕は「セタンタの坊やから、もういい加減にしてくれというつらそうな声を聞きながら、いつキレるかと内心わくわくしつつ、出せるところまでマッカをせびるのは、金額がどうこうではないよからぬ快感があるのだ」ということまで知ってしまった。完全にえげつない趣味を刺激され調子に乗っていたら、ティターンから「その後ろ髪、やはり女か」という思いがけない誤解を受けた、これも自業自得だろう……

■テンカイを倒す
テンカイはミッドタウンの入口で瞑想している悪魔です。元ネタを知らないのでGoogle検索をかけたら大量のネタバレが出て来てしまい、慌てて閉じました。ネタバレといっても、テンカイの属性などであって、もう倒しているので知っているのですが見たくないものです。漫画のネタバレなどは平気ですが、今まさにプレイ中のゲームとなると話は別です。しかしルートによってエンドが異なるので、私の日記も段々、クリア後の人でも読みにくくなって行くのかもしれません。

テンカイは属性は特になくて、防御力を下げて殴っていればストーリーが進みます。途中で質問されるのです。そなたはこの東京をどうしたいのかと。私は勿論、秩序ある都市にしたいです。秩序か、自由か、あるいは秩序と自由の混在か、というような質問だったと思いますが、何しろあまりにも無秩序ですし、低俗な都市民に自由を与えたところで赤玉でラリるのがいいところです、池袋は道路を掃除したほうがいいですし、渋谷はフェンスを直した方が良いし、区画整理が必要だし、道路標識、看板などもなくてはならないものです。土地鑑のない旅客にはあまりにも冷淡なつくりですからね。あと、酒場でもう少しまともなものを出したほうがいいし、清潔にしたほうがいいです。テンカイからは「生き方と信念が一致している」という評価を受けました。今わたしはロウルートというやつに来ているみたいですね。

テンカイを倒すと、お前のような主を得たかった、というようなことを言われました。確かに私フリンが言われたのですが、ヨナタンが「僕たちに感謝をしているようだったね」と誤解をしていました。君でも君たちでもなく私です。ここで、またいざこざがありました。実はこのいざこざがあったせいで一度はリセットして集金活動に溺れていたのですが…


テンカイは自らを使役する人間を選べず、不本意な気持ちを抱えていたゆえに、私の手によって倒されたことを受け入れているのでした。これについてワルターが「オレらが生まれてくる家を自分で選べないのと同じだ 悪魔だって使役されちまったら主を選べないからな…」と言います。やめて、ワルター、君は率先してそういう話をする人じゃなかったはずだ! ワルターはしかし、この時点では彼自身の所感を独白のように述べているにすぎず、続けてこのようにつぶやきます。

ワルター「『悪魔と人間が同じ』か…リリスの言う通りかもしれない」

リリスは悪魔は人間の変じたもの、存在自体が同じであるという危険なことを言っていたのであって、生き方やありようが類似しているという意味ではなかったと私は思うのですが、そんなことよりワルターがこんなことを言ったせいでヨナタンがキレます。

ヨナタン「君はリリスに惑わされているだけだ だから悪魔の言葉も感傷的に受け取る」

ほらこれですよ、でもヨナタンもこれが素ですからね、でも感傷的はないだろうが! 僕たちの人生についての実感ある所感を感傷で片付けられるとしたらそれこそが階層出身者間のギャップですよ! ギャップがあること自体を嫌だとは思わないけれど、それらをむき出しにされて衝突することは避けたいのに。

ワルター「…お前にはわからないさ ラグジュアリーズのお前には…」

もはや一度壊れたこのパーティにタブーはないのかもしれません。いたたまれない!! ヨナタンとマジ衝突した数分後にJKとヘラヘラ話しているワルターを見かけてしまってヨナタンがキレた時以上にいたたまれない!!

ワルター「フリンなら オレの言うことわかるだろう…?」

聞かれると思わなかった。僕は「わかる」と言いました。勿論分かるので。

ワルター「そ そうだよな? ……… …すまない」

まさかの謝られました。このシーンはショッキングでした。ワルターは、ヨナタンが全然理解を示そうとしないで親切そうでいて無神経この上ないことを言ってくることや、そういう環境を生む状況にいらだって、思わずフリンに話を振ったのです。でもフリンをこの諍いの場に引っ張り込んで来て、お前には分かるよな? などと味方を求めるのは卑劣なことでした。この場合、もう「分かる」と言うしかない状況です。そういう状況でフリンに「分かる」と言わせた直後、そのことを謝ってくるのはあまりにも健気ではないでしょうか。また、この局面で「お前なら」分かるだろうというのは、「お前もカジュアリティーズ出身だから」分かるよなということ、あいつとは出自が違ってオレと同じなのだからという意味であって、ここで思わずフリンの出自まで引き合いに出してしまったわけです。フリンはそうされたくなかったかもしれないし、フリンが自分から話に噛んで来るのではない限り、こういう言い逃れできない事実の部分を使うような言い方はズルかったですね。フリンまで出自やそれに基づく感性によってヨナタンと対立させる構図を、作り出すべきでもなかったですね。そのことも「すまない」の内容だったのかもしれませんね。いずれにせよ、今までのワルターなら言わなかったことばかりです。この、すぐに謝るシーンの情感は、またメタですが「これは『分からない』と答えてもセリフ同じなのかな」と思わせる微妙な違和感があって、しかしその違和感ゆえに意外性があって、ものすごくいいシーンでした。ワルターが好きすぎてつらいです。

とにかくここはワルターが謝ったので、何とかパーティを維持し、また一緒に行きます。



ところでガントレットの適性者は繭の子供たちの子孫なのでしょうか。
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ゲーム大好きモル元です。

9のプレイも一段落ついて、そろそろ7小説に戻ろうか、と書き始めた途端、シャークアイの知名度や活動人口の少なさを再び思い知って打ちひしがれている今日この頃です。皆さんにシャークアイのことを思い出してもらったり、好きになってもらうために、めげずに頑張って書いていきます!

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