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ドラゴンクエスト7の小説ブログです。 9プレイ日記もあります。
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サンディのあまりに執拗なそそのかしに、さすがに業腹なモル元です。

そんなわけで、今日のプレイ日記は、
サンディ好きの人は読まないほうがいいかもしれません。
冒険の進行上は、飛ばしても大丈夫な日記です。




前回までのあらすじ
サンディに「サボりすぎ」「よりみちしすぎ」「アタシもう疲れたヨー」とさんざん文句を言われながら、女神の果実を7つ集めたユリスたち。やり込み要素が強いくせに先を急かす妖精の存在は邪魔以外の何者でもない、と、ドラクエ信者で、かつ出会い頭3分以内にサンディを受け入れたモル元も、これには流石に腹を立てざるを得ません。いいところもあるんだけど…と思いつつも、執拗な「先を急げ」発言のせいで、ゲームに集中できなくて「せんれき」を開くのが嫌になり、目をそらすモル元。何とかしないと、この先の冒険が不安です。何とかしないと、っていうか、果実をどんどん集めればいいのかもしれないけど! 気持ちよくゆっくりプレイしたいというのが、どちらかというとやり込み派のモル元の希望です。

特に、やり込む人ほど「せんれき」を頻繁に確認するはずなのに、そのたびに「よりみちしすぎ」等のセリフを、ほぼ毎回聞くのが苦痛です。これがもし、たまに言う、程度なら、バリエーションの一つとして「ハハハ、よりみちしすぎかー。ほんとになー。」と受け入れることができると思うのですが、「それしか言わなくなる」ということが、なまじセリフなどのバリエーションに凝るようになった現代のRPGにおいてはイライラさせられます。ウォルロ村の井戸端会議だってもっといろいろ会議してたわ!!


あまりにもムカつくので、今後の旅が心配になり、彼女を再び受け入れるために「なぜこの小娘が、かくもムカつくのか?」をモル元なりに分析してみました。


まず、むかつく理由1。
何度も言ったように、
ドライブデート中の彼女が言ったらムカつくような発言をしてくる。
「サボりすぎ」「よりみちしすぎ」「アタシもう疲れたヨー」である。
お前は何もしてないだろー!! 
うるさい気が散るわ!! 
…と、運転中のあなたは思うはずである。

まあ、この話は何度もしているので、ちょっと別のことを考えてみました。

むかつく理由2。
彼女はいまひとつ物語の中に位置付けられていないと思う!


一般に、RPGに登場するキャラクターは、他のキャラクターによってある程度性格を規定されていると思うんです。たとえば、DQ5のデボラはリメイク版の新キャラクターで、もとのDQ5にはいないような一風変わった雰囲気の女性だったけれど、決して浮いていないと思います。それは、彼女について村の人が、たとえば「美人だ」と言ったり、「美人だけどわがままだ」と言ったり、そんな感じで、他のキャラクターがその人について、いろいろ言っていますよね。主人公は村の中の彼女の様子を観察したり、彼女についての話を耳にしたり、他の人が彼女に対して取る態度を知ったりして、彼女に対する見方や気持ちを決めていく。

そういう経緯があって、たとえば一番最初にデボラを見た時に、「ケバイわー」と思ったプレイヤーも、DQ5という物語の内部、ファンタジーの内部での彼女の評価を受け入れて、現実に同じような子がいた場合とは違う感情を、プレイヤーとして、または「主人公=プレイヤー」として、もつと思うんです。まあ、モル元は前情報のイラストはともかく、プレイを始めてからは、出会った時からデボラ派だったので、これは完全なる実体験というわけではないのですが…でも、DQ5内のキャラクターとしてデボラと出会い、そして一目惚れして結婚した、っていう感じなんです。

サンディの場合は、7果実集めるまでは、主人公以外のほとんど誰とも接触がありません。人間の世界では、誰にも見えていない状態です。だから「DQ9の世界では、サンディはどういうふうに見られるのか?」という、ファンタジー内における視点がとても不足してしまっています。そうすると、サンディのキャラクターを理解するのは、いつも自分ひとり。「ゲーム内の私=主人公」ではなくて、「現実の私=プレイヤー自身」になってしまいがちだと思うんです。サンディに対しては、「ファンタジー世界における判断」、現実世界とは別の、ゲーム内での判断基準がいつまでも提示されないから、そのせいで、ゲームという非現実世界内で遊びながら、常に「現実世界における判断」、現実のプレイヤーの、ああいうタイプの女性に対する気分を、延々呼び覚ますのではないかと思います。まあ、モル元の場合はそうだったのだと思います。

サンディが可愛く思えるときは、純粋にサンディみたいな子の一面にそれなりに魅力を感じたのであって、それは「現実で」「サンディみたいなギャルも、割といいところあるじゃない」って思うのと変わらない、あくまで「現実世界的な気持ちの変化」であって、それはプレイヤーである私の心の中で内面的に起こった変化だと思うんです。うまく言えないんですけど…。
そうではなくて、ゲーム内で他のキャラクターと同様に彼女がキャラクターとして色々と規定されたら、ファンタジーとしての彼女の存在が、現実からは乖離して、それによって彼女に対する気持ちというのは変わってくると思います。それはモル元の心の中で内面的、自発的に起こる変化じゃなくて、モル元がギャルが苦手なのはそのまま変わらないとして、ゲームの中に引き込まれて、ゲームの中の世界観によって左右されて、現実とは別の気持ちが出来て、ゲームの中のサンディは好きだよ、と、こうなると思うんです。それがたとえゲームの中のサンディは嫌いだよ、にしても、やっぱり「ゲームの中のキャラクター」として、認識できるようになるんじゃないかな? まあ、ゲームの中の登場人物っていうのは、どれも味があってクセがあったとしても、不快であったら失敗だと思うし、少なくとも不快なキャラクターにしたいわけじゃないと思うから、きっといつも他のキャラクターに感じるような好感や、愛着を感じられるようになると思います。


とにかくゲーム内に彼女を位置づけるような他のキャラクターによる規定や、時々出てきて主人公と喋ったりリアクションしたりアドバイスしたりするといった主人公との繋がりとは別の、物語への関与が、長期に渡って無いせいで、いや、これはモル元のプレイが遅いせいかもしれませんが、そんなわけで今のところ、いつまでも彼女のことは「モル元の感情」でしか理解できない。モル元ではなくて主人公として、ファンタジーとして理解したいのに、そう出来ないんです。彼女は今のところいつまでもこのファンタジーの世界観に定着しない、妙に浮いた存在で、「主人公になりかわったプレイヤー」でなく、「リアルなプレイヤー」に訴えてくる存在のような気がする。だから「サンディむかつくな~」と思いながらキャラとして愛でることがいまいち出来ない、時々我慢ならない邪魔な存在に思えるし、何より大事なムービーシーンでサンディが出てくるたびに突如現実に引き戻されるような気がして妙に興ざめするのはそのせいじゃないかな、と思いました。もっとも、これはモル元の場合で、もちろん別の気持ちでプレイしている方も多いと思います。



で、その問題ギャルのサンディが「果実も7つ集まったし、そろそろ天使界に行こーよ」と言うので、箱舟に乗り込むことにしました。

サンディについて色々考えた結果、今の「果実集め」が終われば、サンディが物語にかかわってくるようになって、そしたら見方がずいぶん変わるんじゃないかな、と期待出来るようになりました。それで多少気が楽になったし、単純に言えば7つ揃ったところでもう急かされる心配がないだろうということで、強迫観念もなくなりました。

とにかく、この子とうまくやっていきたいですね!
長い付き合いになりそうだし、それに、ゲームに集中したい!
最後にはサンディもいいキャラだったって思いたいです。
きっとそうなると思うし…。

つまりモル元にとって、序盤というか、女神の果実集めの部分までは、
サンディはまだDQ9のキャラじゃないんだなって気がしました。
むしろ箱舟を動かすっていう場面だけで出てきたなら、それはそれでキャラだったんだけど、ずーっと一緒にいるのにこの子が具体的なキャラクターとしてどうもよく分からない、っていうのが引っ掛かって、落ち着かなかったように思います。あんなに喋るのに、あの容姿やあのギャル語だけでキャラを判断するしかない。その中には彼女のキャラクターをはっきりさせるような強烈な感情の発露もない、特にギャル語は語彙が少ないせいで深い感情が欠落しているかのように非常に心理的に薄っぺらに見えるし、それに彼女のキャラクターを推測させるような背景情報すらない。テンチョーとかバイトとか、何かありそうなのに箱舟を動かすことしかよく分からない。そんな状況では、ああいうのが下品だという美意識の人には、単純に不愉快な存在に感じられてしまうのは、当然だと思います。逆に、そのへんが変わってきたら、サンディのイメージは大きく変わっていくんじゃないかな?


というわけで、お騒がせサンディについてでした。
ドラクエだもん、きっと彼女のいいキャラが今後出てくると思う!





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自己紹介:
ゲーム大好きモル元です。

9のプレイも一段落ついて、そろそろ7小説に戻ろうか、と書き始めた途端、シャークアイの知名度や活動人口の少なさを再び思い知って打ちひしがれている今日この頃です。皆さんにシャークアイのことを思い出してもらったり、好きになってもらうために、めげずに頑張って書いていきます!

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