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ドラゴンクエスト7の小説ブログです。 9プレイ日記もあります。
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あらすじ
ミカド国では昨今、第二階級カジュアリティーズの間で、かつて巷には存在しなかった「本」が流行するようになっていた。「本」は同時にこの労働者階級に「魔法の言葉」を教え、国家の階級制度に対する疑問をもたせた。カジュアリティーズたちは集会(サバト)をたびたびもつようになり、そこで第一階級ラグジュアリーズに対する反感を育んでいた。民にこのように「本」を与えてサバト開催を促しているのは黒きサムライと呼ばれる謎の人物であった。





ところで、国家はその中央部の地下に「ナラク」という地下の洞窟をもっていた。ナラクにはたえず悪魔が生じ、支配集団直属のサムライが、その悪魔の討伐に携わっていた。悪魔の存在は国家的な機密であり、民はそのことを知らない。しかしミカド国の辺境・キチジョージ村で突然悪魔が暴れ村を壊滅させるという事変があり、この謎をとくため、また、黒きサムライとの関連を調査するため、サムライたちはその教義をおかしナラクの奥深く、禁じられた領域まで足を運ぶこととなった。ナラクの禁止区域とは、「ケガレビト」の居住区域に通じる道である。


そんなわけでケガレビトの里こと、崩壊東京についた主人公たちですが、田舎出身なので大都会で常に迷子です。「王子へ行く」というクエストはついに諦め、現在我々は、池袋周辺をさまよっています。

■上野、霞ヶ関、新宿、そして池袋へ
池袋は恐ろしい街です。ちょっと気を抜いたらカロンが目の前にいました。命の値段も高くなったもので、最初はサムライ団長に握らされた300円で片付いたものが、何と5000円をふっかけられ、勿論赤字です。東京大都市にはところどころに悪魔の結界があり、交通は封じられ、力づくでその封印を突破していくにつれて、ここケガレビトの里の事情が少しずつ私たちにも明らかになってきました。

ところで、すさんだ地下街で我々はまがいものの食べ物で疲れを癒しており、夢を見る暇もありません。最近では同僚二人が夢の中で語りかけてくることもなくなってしまい、彼らの心も自分の心もわからず、ここに来てからよく分かったことと言えば同僚の女性・イザボーの女の趣味です。彼女はJKがおきらいのようです。だらしない・不潔そう・柔軟剤くさそう・シャンプーくさそう・礼儀がなってない・靴下のゴムがのびきっている・武器も携帯せず危険な街をウロウロする、などのうちのいくつかが多分その理由だと思います。一方、ガイア教団と称する僧兵集団にいる、カガさんという女性のことは、いたくお気に召した様子。マッチョでパンクロックで強気な女性ですが、実際にべらぼうに強い・きりっとしている・口調が硬派系パンクでぐっとくる・化粧がこれまたビジュアル系アーチストっぽい・信念が強い・褒める時は「〜については感心してやる」のようなツンデレとは一線をかくす戦闘民族っぷり・死に際の潔さ、などが理由のようです。


■東京における二大勢力
さて、悪魔の巣食う東京には、悪魔と人間との関係をめぐって二つの勢力が存在しています。ひとつは、「阿修羅会」と呼ばれるマフィア集団。われらサムライご一行様はバロウズも含めて最初からこの「阿修羅会」に対してどこかしら侮蔑的というか、相容れないものという認識をもっているようです。主人公はまだ何も言ってないのに、バロウズが相当バイアスをかけて彼らの話をしてきます。バロウズは「感情がない」そうですが、皮肉好きではありますね。その阿修羅会は、悪魔とワタリをつけることで生き残った人間たちを裏社会から支配し、うまい汁を吸おうとする集団と見受けられます。そこここで阿修羅会所属のチンピラ風情が幅をきかせています。ただ、これはあくまで阿修羅会の底辺の連中であって、トップはどのような策謀をもっているのか分かりません。彼らは「赤玉」というものを開発し、悪魔はこれを食べれば人間を食べなくてすむそうですが、一方で人間が食べると悪魔化するみたいなので非常にうさんくさいです。

もうひとつの集団は、くだんのカガも所属していた「ガイア教団」という修行僧めいた連中で、彼らは彼らで装束もキメッキメだし、阿修羅会が隙あらばあがりを得ようとしているのに対し、彼らはまず心を開かない、得体の知れない集団です。彼らは悪魔の撲滅・人間社会の復活を大前提としているらしく、あくまで悪魔討伐に尽力しています。その本気度は相当なもので、私は池袋で、彼らが悪魔に自ら食われることで内側から悪魔を攻撃し、その悪魔を倒す姿を目の当たりにしました。

■理はいずれにあるか?
ここ東京では人間を食らう悪魔の姿が見られますが、悪魔たちの言によれば、「もともとこの場所は我々のもの」ということなのです。そして、人間を食うのは悪魔の当然の食事であるから、赤玉などというまがい物でごまかすなどと、誇りのないことだと言う悪魔もありました。こちらはその悪魔を仲魔に加えては戯れに目の前で合体させたり、そのように混ぜるにあたって彼らを十分に育成するためだけに悪魔をもって悪魔狩りしたりと、生命をもてあそぶ信念なき生活をしているわけで、まったく他人事として東京悪魔事情を聞いている限り、単純に道理だけ考えれば、悪魔の言うことには理があるように聞こえるのでした。とはいえこちらは人間であり、「同じ人間」であるところのケガレビトに同情せざるを得ない立場なので、主人公たちは戸惑います。畢竟ここが異世界であるからサムライの私たちは理だの何だのと考える余裕があるのであって、「人として生き延びること」を考えるのであれば、全悪魔を駆逐する勢いで戦い続けることこそ、人の道でしょう。現にガイア教団の僧兵たちはそれを実践し、個人の生命をなげうってでも強大な悪魔を退治して、のちに続く人間に、人類の未来を託そうとしています。

■デュラハン討伐
殺伐とした都市で心を病み、悪魔になる人間にも遭遇しました。ある男が赤玉を服用し、デュラハンに変じたのです。男だったのにすっごいオネエ喋りになっている…やばい…悪魔になると隠された本性どころか隠された性癖までフルオープンになるわけだ…赤玉怖い……そのデュラハンの命が尽きそうな時、私はとどめをさすかどうか判断をまかされる局面があったのですが、殺してしまいました。そういえば元は人間なので、ほいほい殺すのもどうかという話です。しかし浅はかなもので、かつて故郷の友人が悪魔になってしまった時には自分ではとどめをさせなかったくせに、こうして見ず知らずのケガレビトが悪魔になったものに対しては、まったくためらいなく最後の一撃を与えられるのです。そういえば、悪魔を勧誘している時に仲魔の命を求められて応じたことはありません。私の醜い身内意識が問われる場面でした。

■ラグジュアリーズとカジュアリティーズの相克から、人間と悪魔との関係へ
ところで、こうなるともうミカド国の階級がどうのこうのと言っている余裕もありません。そんなものはナバールと一緒に地上において来てしまい、東京に来てしまえば問題ではなく、もっぱら考えさせられるのは、人間と悪魔との関係ということになります。

かつて友人を失う時、彼に「お前はラグジュアリーズか? カジュアリティーズか?」と問われ、勿論私はキチジョージ村で育ったことがそのアイデンティティを支えているので「カジュアリティーズだ」と答えました。友達は二重に裏切られたような顔をしました。いま、まさか池袋の地下で、これほど人間らしい姿をしているつもりなのに、見知らぬ女性に「あなたは悪魔か、人間か」と問われることになろうとは。東京のあなたがたから見れば、ミカド国で不満を募らせていたカジュアリティーズもまた、十分に選民であることには違いないでしょう。


最近気づいたこと:
ゲームのセーブデータに表示されるプレイ時間じゃなくてDS本体で女神転生を遊んだ時間を見ると自分の人生が不安になる
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ゲーム大好きモル元です。

9のプレイも一段落ついて、そろそろ7小説に戻ろうか、と書き始めた途端、シャークアイの知名度や活動人口の少なさを再び思い知って打ちひしがれている今日この頃です。皆さんにシャークアイのことを思い出してもらったり、好きになってもらうために、めげずに頑張って書いていきます!

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