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ドラゴンクエスト7の小説ブログです。 9プレイ日記もあります。
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あらすじ
鬼畜な性格のあらくればかりを取り揃えていたライトニング号。そのクルーたちを統率していたジャック隊長を殺害したので、残存勢力をこちらの傘下に加えてほどなくして反乱が起こった。それはそうだろう、あらくれ統率に向いた人材など、こちらにはいない。

掃討作戦に乗り出そうとしたところ、ゼレーニンから待ったがかかった。人と人が争う、規律なきあくなき戦いを制するために、もっと高次の統率を得るべきでは、というのが彼女の提案だ。つまり、かの天使マンセマットに助力を請いたいというのである。あのうさんくさい鴉の化け物を信頼出来るとは、これだから身も心も美しい女は毎日鏡ばかり見ているせいで、他人の真の醜さを知らない。




■マンセマットのカラオケボックス
しかたないのでゼレーニンを連れてマンセマットに会いに行きました。マンセマットはゼレーニンの相談を聞き、「かつては我々天使の歌唱がニンゲンの心にも影響を与えることが出来たが、時代の変化とともにもはや我々の歌唱は効果を及ぼさなくなった」と説明しました。歌唱!? 物理ではなく!! 歌唱!! やっと物理ではない話が出てきて、やむなくボディガードを勤めていただけの唯野氏もこれには身を乗り出します。マンセマット、お前をすっかり誤解していた! 歌唱の力がニンゲンに影響を与えなくなったから、拳で床をぶち破るようになったのか。

マンセマットの歌には非常に興味がありましたが、もう歌わないということで、代わりにあなたたちのどちらかを天使として生まれ変わらせてその歌唱の力によってライトニング号を制圧するといいでしょうと提案してきました。ニンゲンから天使になった者こそ時に驚くべき大いなる力を得るもの。それに、我々なら、現代のニンゲンの心にも作用できる歌唱が可能だろうというのです。

どうですあなたがなりますか? と言われて勢いで「俺がなる!!」と言ってしまいました。このゲームは結構な頻度で決定ボタンが滑るのです。言ってしまったからには「本当に覚悟が?」と聞かれても今更「手が滑った」などと言い訳出来ません。それに、ゼレーニンという美しいひとりの女性に目の前でそんな、成功するか失敗するか分からない実験をさせるのは男がすたるというものです。ままよ、私が天使とやらになろう!


■ゼレーニン、天の御使いに変身
しかしそこでゼレーニンが割って入り、結局ゼレーニンの強い希望により、彼女が天使になることになりました。マンセマットもどちらかというとゼレーニンを贔屓しているように感じます。とにかくゼレーニンはマンセマットの取り計らいで天使となり、容貌こそ変わりませんが美しい白い装束をまとって神々しくなりました。「どう?」と所感を聞かれたので、あくまで女性に「どう?」と聞かれたことを重視して「綺麗だ」と言っておきました。実際、綺麗かもしれませんが独善的な女教師のような気配がないとは言い切れません。マンセマットは彼女の前にひざまずき、私はその茶番を見届けてから、帰艦したのでした。


■邪心からの解放か、それともマインドコントロールか
さてゼレーニンの歌声は効果覿面、ライトニング号の鬼畜連中はいともたやすく投降しました。それも「ゼレーニンさまぁ!」とすっかり心を入れ替えて。こういう輩は単細胞だから染めやすいといったところでしょうか。一方で、わが艦にはその強い影響力に警戒心を抱くクルーも少なくありません。あれはなにかヤバイ、ということです。あの殺人狂たちが歌声ひとつで完全に心を塗り替えられ、思想放棄してゼレーニンを讃えているのですからそれはもうヤバイです。

アーサーによればゼレーニンの歌声は、アスラの形なき悪魔たちを退けた「MK治療器」に近いと言います。MK治療器といえば当艦にはもともと標準装備で似たり寄ったりのマインドコントロール的な機能が搭載されているとかで、それも気味が悪い、どういう場面を想定してそういう設備を作っておいたのかという話もありました。私もゼレーニンの力は危険な香りがして、警戒せずにはいられません。信仰というよりは洗脳に近いからです。その意味で「形なき悪魔」に脳や心をおかされたあの「奇病」とゼレーニンの歌唱で心を入れ替えるのとは大差ないのです。

ちなみにヒメネスは「その声が頭にキンキン響く」と生理的に嫌がっています。


■悪魔の力を借りるか、天使の力を借りるか
さて、ライトニング号にとらえられていた悪魔たちはこぞってセクター・グルース内の隠れ場に住処を求めることになり、ヒメネスは彼らと一緒に行ってしまいました。我々はエキゾチック物質を得るために、セクター・グルースのボス・マーヤーと戦わないといけません。グルース内の悪魔たちはライトニング号の生き残りを抹殺してくれればマーヤーとの戦いに手を貸すと言ってきました。一方のゼレーニンは天使たちの歌声をマーヤーとの戦いに役立てることが可能だと言ってきました。どちらと手を結ぶべきかは、前線の唯野の判断に任されるということでした。


人間だった頃はあれだけ、誰よりも脱出、脱出と言い続けていたヒメネスが、とうとうはっきりと「俺は脱出なんてもういい」と言い出しました。半魔半人になったヒメネスにはシュバルツバースこそ生きやすい場所だし、もうデモニカなんてなくたって悪魔たちの隠れ場に普通に出入り出来るのです。彼はそういう身体になった分だけ鬱屈していた心も解放されたみたいで、人間だった頃よりもむしろ、クルーたちに対しては友好的とも言える態度を取ってきます。片足は突っ込んでいるけれども完全には所属しないコミュニティの連中に対する適度な距離感とでも言うべきものが彼から感じられるようになりました。俺は勝手にさせてもらうぜ…と言って去って行くわりに、私を見かければ気さくに声をかけてくる。艦内に友達がいなくて変に私に頼ってきた頃よりもかわいいくらいです。コミュニティの中に捕われていながら精神的にそこに所属しきれずにあがいていた頃よりもずっと、彼自身、気持ちがよさそうに見えます。それはいいのですが、それが単に、出自とか、初期の所属艦隊の違いに由来するぎこちなさくらいならまだ普通の話ですが、この場合「人間」という大きなコミュニティから脱することでかえって人間全般に対して過度に衝突しなくなったということで、何とも感慨深いものがあります。

それとは全く関係ない話ですがバガブーはミトラスの実験室で生まれた悪魔だと私は思うのです。違うのでしょうか。もとはクルーの誰かですよね。違うのでしょうか…。もとはクルーの誰かが実験の事故でバガブーになって、その実験室生まれのバガブーと純人間のヒメネスが合体したということはもとをただせば今ヒメネスの中に取り込まれている全く別の普通のクルーというものがいるのではないかと思って、いったいそいつが誰なのか私は気になっています。デモニカで合体に合体を重ねていると遠く辿れば意外な悪魔がいたりするのと同じです。その履歴は問わないのでしょうか。ヒメネス、きみ、可愛がっていた悪魔と合体したつもりかもしれないけど、知らないおっさんと知らないうちに合体していませんか。
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自己紹介:
ゲーム大好きモル元です。

9のプレイも一段落ついて、そろそろ7小説に戻ろうか、と書き始めた途端、シャークアイの知名度や活動人口の少なさを再び思い知って打ちひしがれている今日この頃です。皆さんにシャークアイのことを思い出してもらったり、好きになってもらうために、めげずに頑張って書いていきます!

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