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ドラゴンクエスト7の小説ブログです。 9プレイ日記もあります。
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3周目ワルタールートで市ヶ谷離脱まで行きました!




■砂漠の東京から、爆炎の東京へ
ワルター寄りで来た爆炎の東京ですが、内容は他のルートと違いはないです。爆炎のアキラくんは私たちが燃える街を見て度肝を抜かれたのを見て「上京したての学生みたいな反応をしてくれるな」みたいなことを言っていましたが、爆炎のワルターは、まさに修学旅行生のようなノリですよね。実際、ここが気に入っているのでしょう。いつも街が燃えていますが、出火の要因を感じない場所が燃えていることが多く、「一体なにが燃えているのだろう」と思います。ガソリンとかそんな貴重そうなものを燃えるに任せているとも思えないし、東京崩壊からもう25年も経つのに車が燃えているとか変な話です。


■アキラの理想
強い者が勝って支配していくという爆炎の東京のありさまを、ワルターは「シンプルで分かりやすい」と評価していますが、実際はケンジという一人の男が頂点に立った結果、民に対して「悪魔人間になるか、家畜人間になるか」の選択を迫ることによって人間の生存が可能になっているという、荒削りながらも明確な制度が根底にある世界なので、あまりシンプルとも言えない気がします。ケンジを倒せばそのシステムすら失われることになりますが、実は打倒ケンジを狙い、実現したアキラもまた、ある種の制度を求めていました。人間が人類として生き延びようとする限り、制度のない世界はないのかもしれません。ケンジ撃破後にアキラは「ルールは嫌いだ、誰もが幸福に暮らせる街にしたい」という本心を告げ、それまではアキラにほとんど無条件に親密さを感じていたらしいワルターは、その平等思想を知って「強いやつも弱いやつも同じように扱われることが、本当に平等なのか?」と疑念を抱きます。といってもアキラの場合、もともと「自分の勢力下にある連中に楽をさせてやりたい」という、弱小勢力のトップらしい、弱い者の心を理解した人特有の優しさがあって、その人格のために弱くても支持と人望を得ていたので、ワルターだけが爆炎の世界の雰囲気に浮かれていて、そこに気づかずにいたような気もします。


■東京王ケンジともう一人の僕
砂漠の東京で「キヨハルさんとフリンさん」の関係の重厚さに感動して一生懸命語ってしまいましたが、爆炎の世界線では、東京王ケンジとフリンさんが相棒関係にありました。フリンさんはケンジをかばって悪魔の前に倒れ、「いくら強い仲魔を召喚できても、生身の人間は脆い」と実感したケンジは、悪魔(の頭部)と合体することを選択します。ケンジは東京を力で支配し、人類が生き延びる方法として「悪魔人間と家畜人間による自給自足っぽい人類のあり方」を開発しました。

しかしフリンさんを失って孤独に陥ったケンジ自身は精神的に摩耗していき、常に背後を狙われる落ち着かない人生に鬱になりながら、同時に戦いの中にしか情熱を感じられず、手段を選ばずに勝利を求めるタイプの戦闘狂になるという、かなりめんどくさい存在になりました。フリンに会っても、彼のかつての友人に似ているだろう容姿に対して、何の反応もくれません。

こうして書いてみるとケンジのほうもキヨハルさんと同じくらい何らかの物語があるに違いないのですが、あまり心が動かないのはケンジの見た目に在りし日を想像させるものがまったくないからなのか、あるいはアキラのほうが可愛い見た目をしていて、アキラとともに行動するのでついアキラに気をひかれてしまうからなのかもしれません。どんな扱いを受けてもプライドをかなぐり捨ててヘラヘラしのいで、せっせと新宿御苑に墓参りをするアキラは健気可愛い。アキラを連れて霞ヶ関以外の街に行くと散々な扱いを受けるので、「アキラお前、どうやってこの世界をしのいでいるの?」と不審な目で見ざるを得ませんが、この世界では珍しく大変いい具合の悪魔合体が出来たアキラなので色々とその弱さを補うような、ヨナタンの前ではちょっと言えないような方法があることはお察しです。アキラはよその街でバカにされイジられていても憎まれていないですよね。ド底辺から頂点を狙うところはタヤマと同じですが、タヤマの原動力が支配欲だったらしいことに比べると、こちらのアキラのほうは弱者への共感が根底にあるようです。そういう部分、最初からワルターとは相容れないのに、ワルターの素の人間としての緩さとか優しい部分ではアキラと簡単に馴染む部分があったことが面白いです。本当はこのアキラも、もしかしたらケンジも、性格だけで言えばヨナタン寄りの子でした。
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ゲーム大好きモル元です。

9のプレイも一段落ついて、そろそろ7小説に戻ろうか、と書き始めた途端、シャークアイの知名度や活動人口の少なさを再び思い知って打ちひしがれている今日この頃です。皆さんにシャークアイのことを思い出してもらったり、好きになってもらうために、めげずに頑張って書いていきます!

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