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ドラゴンクエスト7の小説ブログです。 9プレイ日記もあります。
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お久しぶりです。
コメント・メールフォームからのメッセージ等ありがとうございます。

pixivに久しぶりに真4小説を更新しました。完全に女性向けなのでアドレスは貼らずにおきます。気になる方だけ新着等で探して下さい。

小説のほうが女性向けなので、以下にその中の考察的な部分だけ書いておきます。日記派の方は、よかったらここだけお楽しみ下さい。小説を読んで下さる方は以下を見るとネタバレになってしまうので、小説のあとでご覧になることをお勧めします。





爆炎の東京だったか、「悪魔召喚プログラムの適性は主体性である」という話をどこかの悪魔人間がしていたような記憶があり、日記にも書いたと思います。その時は、ナバールの存在や、阿修羅会のメンバーがスマホで悪魔を召喚していたことなどを考えると必ずしも全てそうではないのではと思ったのですが、あくまでこれを事実ということで改めて考えてみると納得の行く部分もあります。

ミカド国の住人は元々、東京から「神の望む人間」だけをケガレなき人間として選別して運んできた、その末裔です。神や四大天使にとっての理想的な人間とは、自ら願望や欲望を抱くことはせず、知識や知恵を求めず、神のもとに平等に勤勉に労働し穏やかに生活する存在でした。四大天使が「新たなる指導者」として君臨した新ミカド国では、粛清を経て、元来のその様子がほぼ実現したようでした(キチジョージ村には普通に悪魔が出現するのでかなりおかしいですけれども)。

神の望む人間というのは主体性を持たずに神の御心に従う人間です。そういう人間ばかり集めて作られたミカド国において「ガントレットの適合者が毎年非常に少ない」ことは納得がいきます。主体性はミカド国においては異端ということです。一方で、ケガレとして捨て置かれた東京には主体性のある人間が残されたということになり、阿修羅会のチンピラ風情が、スマホさえあれば普通に悪魔を召喚出来ることも当然ということになります。砂漠の東京・爆炎の東京でも、デモニカ=悪魔召喚プログラム自体が稀少ではあっても、適合者についてレアという話は特に出ません。しかしミカド国では適合者がレア。ここの住人が群を抜いて主体性がない。

さらにロウルートでは我々は東京の消滅とともに死ぬことになります。「東京のケガレに触れたから」だそうでした。ということはサムライも全滅してしかるべきで、ロウルートの理想とする未来にはガントレットの適合者は一切いないことになりそうです。



さて、フリンはガントレットの適性があったということで、それが判明してサムライ団に加わるまでは、彼の精神構造は故郷では異端だったのではないかと思います。同村出身者の先輩などがいたら別ですが、作中には特に出て来なかったような気がします。村出身のサムライは大出世で誇らしいというような話も出てきたので近い年齢層にはいなかったのではないかと思います。

フリンの唯一の友人がイサカルというのは、一緒にいる時の態度や性格的に見てどうも無理があると思っていましたが、フリンと同じように「主体性をもつ人物」がフリンの故郷に一人もいなくて、そういう人間、つまりワルターやヨナタンのような友人に、サムライになってから出会ったのではないでしょうか。友情を知ったのはサムライになってからではないのかと思います。

生活水準が高くて規範を重んじるラグジュアリーズはともかく、ワルターは目立って、故郷に対する思い入れがないです。かえって「一生へんぴな村で過ごすと思っていたものが、サムライになってからお前たちといられて、とにかく楽しかった」という態度です。ワルターもまた、心が通うような友人が、サムライになるまでいなかったのではないかと思います。


イサカルはそういう意味ではまっとうなミカド人です(一番まっとうなミカド人は悪魔化しないのかもしれませんが)。ガントレットに選ばれない=主体性を持たない=正しいミカド人でした。フリンと長い間つるんでいましたが、イサカル自身の発言や故郷の大人たちの発言から分かるように、フリンの世話を焼く立場にいて兄貴分気取りであり、平等な友人関係というのとは随分違ったようです。愛着はあったようですがその愛着も自分を上にフリンを下に見ること前提の「仲良くしてやってる」感がはんぱないです。格下と思っていたフリンがガントレットの儀式に通過した時のキレようときたら屈辱感丸出しで目も当てられませんでした。互いに信頼し尊敬し合う関係なら「おめでとう」と祝福する場面ですが、不条理に遭遇したような怒り方でした。

でも、イサカルは心の奥深いところではフリンに対する畏れを抱いていて、自分がフリンの心を獲得できていないことを感じ取っていたような気もします。相容れないもの、得体の知れない精神力=悪魔召喚力を、畏敬・疎外・羨望・嫌悪の対象として感じていたのではないかなと思います。そして多分フリンのほうもイサカルからそういうふうに思われていることを多少は感じ取っていたと思います。二人は儀式をきっかけにすれ違ったのではなくて最初からすれ違っていたのだろうと思うわけです。


故郷で18年間アウェイ感を感じながら育ったとすれば、フリンちゃんが無口になってしまうのも頷けるというもの。それが今では、新宿地下街のシャッター前に立つ阿修羅会の黒服と、コーヒーを片手に雑談です。想像だけど。
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9のプレイも一段落ついて、そろそろ7小説に戻ろうか、と書き始めた途端、シャークアイの知名度や活動人口の少なさを再び思い知って打ちひしがれている今日この頃です。皆さんにシャークアイのことを思い出してもらったり、好きになってもらうために、めげずに頑張って書いていきます!

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