ドラゴンクエスト7の小説ブログです。
9プレイ日記もあります。
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ちょっと変わったお題に挑戦です。
誰にしようかすごく迷ったのですが、あまりにも好きすぎて、シャークアイにしました。
苦手な方もいらっしゃると思いますので、気をつけて、読まないようにして下さい。
読める方のみ、ご覧下さい。
*****
誰にしようかすごく迷ったのですが、あまりにも好きすぎて、シャークアイにしました。
苦手な方もいらっしゃると思いますので、気をつけて、読まないようにして下さい。
読める方のみ、ご覧下さい。
*****
「カデルー!」
朝早く、舵とりカデルのところに訪れたのは、
慌てふためいた様子の一人の女性だった。
この船にこんな女がいただろうか?
長い黒髪、すらりと高い背、細い腰。
カデル、と名を呼び捨てた、その声の響き。
だが改めて顔を見てみると、その顔立ちは。
「………キャプテン…ですよね…?」
「オレだ。分かってくれて嬉しい。」
「お、女になっちまったんですかい!?」
「ばかな!! いや、そうみたいなのだ。」
シャークアイ、らしき女性はかつかつとカデルの目の前を歩きまわると、
「とにかく座れ、下から見える」
と言ってカデルより先に座った。
カデルはわけがわからないまま彼女の前にしゃがんだ。
目のやり場に困る。
なにしろ目の前にあるのは、布の服一枚に覆われただけの。
「しかしキャプテン。その、お胸がありますな。目立ちますな」
シャークアイはカデルの言葉に苦い顔をした。
「確かに目立つのだが男としてはあることよりないことのほうが問題だ。そこは察してくれ。」
「おお…、想像するだけでもそこはかとない不安が」
「分かるか。目が覚めたらまずはこれが増えていて」
シャークアイは妙に細い指先で胸を指差した。
カデルはその谷間をまじまじと見た。
「それからないことに気づいたのだ! これは乳房のひとつやふたつで埋められる不安ではない。」
「なるほどごもっともでさあ。あの、キャプテン。こんな時ですがお願いが。」
「どうしたカデル?」
「揉ませてくだせえ」
「………。」
こいつ、頼りになるのか?
シャークアイは幾分心配になったが、ため息をついて答えた。
「いいだろう。ちょっとだけだぞ。」
シャークアイも男だ。カデルの気持ちは分からないでもない。
自分だって、とりあえず鏡を前に掴んでみたのだ。
その時すべての問題を差し置いて、一瞬何とも言えない幸福感に満たされたのは事実だった。
「うおおおおおー!」
カデルは感動している!
ひとしきり大騒ぎしてから、我に返ったようにシャークアイを見た。
「はっ…おれは恐れ多いことを…! そ、それよりも、どうやったら、も、も、元に戻るのか…!?」
「ちっとも頭が働いているように見えないが…まあいい。実際考えてどうなるものでもあるまい。」
シャークアイはカデルの手を適当に払いのけると海を見た。
広い広い海は変わらずそこにあった。
「変な魔物が出るわけでもないしな。世界の大いなる平和の前では、オレの身体のことなど些細な問題と考えたほうがいいだろう。」
「はあ、さすがキャプテンはおおらかですなあ。肝が据わってまさあ。」
カデルは尊敬のまなざしでシャークアイを見た。
もし自分が同じ状況におちいったら、もっと動揺していただろうと思う。
「オレは少し眠ってみようと思う。目覚めてこうなっていたものは眠って治るくらいしか考えつかないからな。カデル、人が来ないように見張っていてくれ。」
「はあ。こんな場所で、真昼間で、いいんですかい?」
「船の連中に気づかれたくなくてお前のところに来たのだ。見つかったら大騒ぎになる。しっかり匿ってくれ、頼んだぞ。」
じゃあ、おやすみ、カデル。
そう言い終えると、シャークアイは本当に眠ってしまった。
まるで心配事のないような、気楽そうな寝顔だ。
しかし、それというのもカデルを頼りにしているからで、この呑気な美女が次に目を覚ますまでは、カデルが責任をもって守らなければならないのだった。
「これは大任を言いつかっちまった。おっと、レディには少し寒いかもしれねえな。」
カデルは今更ながら緊張に顔を引き締め、細い身体にそっと毛布をかけた。
――――――――――
お題はこちらのサイト様から頂きました
「うたかた遊び」様
このあと目が覚めたら、ちゃんと治っていました。
朝早く、舵とりカデルのところに訪れたのは、
慌てふためいた様子の一人の女性だった。
この船にこんな女がいただろうか?
長い黒髪、すらりと高い背、細い腰。
カデル、と名を呼び捨てた、その声の響き。
だが改めて顔を見てみると、その顔立ちは。
「………キャプテン…ですよね…?」
「オレだ。分かってくれて嬉しい。」
「お、女になっちまったんですかい!?」
「ばかな!! いや、そうみたいなのだ。」
シャークアイ、らしき女性はかつかつとカデルの目の前を歩きまわると、
「とにかく座れ、下から見える」
と言ってカデルより先に座った。
カデルはわけがわからないまま彼女の前にしゃがんだ。
目のやり場に困る。
なにしろ目の前にあるのは、布の服一枚に覆われただけの。
「しかしキャプテン。その、お胸がありますな。目立ちますな」
シャークアイはカデルの言葉に苦い顔をした。
「確かに目立つのだが男としてはあることよりないことのほうが問題だ。そこは察してくれ。」
「おお…、想像するだけでもそこはかとない不安が」
「分かるか。目が覚めたらまずはこれが増えていて」
シャークアイは妙に細い指先で胸を指差した。
カデルはその谷間をまじまじと見た。
「それからないことに気づいたのだ! これは乳房のひとつやふたつで埋められる不安ではない。」
「なるほどごもっともでさあ。あの、キャプテン。こんな時ですがお願いが。」
「どうしたカデル?」
「揉ませてくだせえ」
「………。」
こいつ、頼りになるのか?
シャークアイは幾分心配になったが、ため息をついて答えた。
「いいだろう。ちょっとだけだぞ。」
シャークアイも男だ。カデルの気持ちは分からないでもない。
自分だって、とりあえず鏡を前に掴んでみたのだ。
その時すべての問題を差し置いて、一瞬何とも言えない幸福感に満たされたのは事実だった。
「うおおおおおー!」
カデルは感動している!
ひとしきり大騒ぎしてから、我に返ったようにシャークアイを見た。
「はっ…おれは恐れ多いことを…! そ、それよりも、どうやったら、も、も、元に戻るのか…!?」
「ちっとも頭が働いているように見えないが…まあいい。実際考えてどうなるものでもあるまい。」
シャークアイはカデルの手を適当に払いのけると海を見た。
広い広い海は変わらずそこにあった。
「変な魔物が出るわけでもないしな。世界の大いなる平和の前では、オレの身体のことなど些細な問題と考えたほうがいいだろう。」
「はあ、さすがキャプテンはおおらかですなあ。肝が据わってまさあ。」
カデルは尊敬のまなざしでシャークアイを見た。
もし自分が同じ状況におちいったら、もっと動揺していただろうと思う。
「オレは少し眠ってみようと思う。目覚めてこうなっていたものは眠って治るくらいしか考えつかないからな。カデル、人が来ないように見張っていてくれ。」
「はあ。こんな場所で、真昼間で、いいんですかい?」
「船の連中に気づかれたくなくてお前のところに来たのだ。見つかったら大騒ぎになる。しっかり匿ってくれ、頼んだぞ。」
じゃあ、おやすみ、カデル。
そう言い終えると、シャークアイは本当に眠ってしまった。
まるで心配事のないような、気楽そうな寝顔だ。
しかし、それというのもカデルを頼りにしているからで、この呑気な美女が次に目を覚ますまでは、カデルが責任をもって守らなければならないのだった。
「これは大任を言いつかっちまった。おっと、レディには少し寒いかもしれねえな。」
カデルは今更ながら緊張に顔を引き締め、細い身体にそっと毛布をかけた。
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HN:
モル元
性別:
女性
自己紹介:
ゲーム大好きモル元です。
9のプレイも一段落ついて、そろそろ7小説に戻ろうか、と書き始めた途端、シャークアイの知名度や活動人口の少なさを再び思い知って打ちひしがれている今日この頃です。皆さんにシャークアイのことを思い出してもらったり、好きになってもらうために、めげずに頑張って書いていきます!
シャークアイ関連の雑談やコメントなど随時募集中。お気軽に話しかけてやって下さい。世の中にシャークアイの作品が増えるといいなと思って活動しています。
シャークアイ、かっこいいよね!
9のプレイも一段落ついて、そろそろ7小説に戻ろうか、と書き始めた途端、シャークアイの知名度や活動人口の少なさを再び思い知って打ちひしがれている今日この頃です。皆さんにシャークアイのことを思い出してもらったり、好きになってもらうために、めげずに頑張って書いていきます!
シャークアイ関連の雑談やコメントなど随時募集中。お気軽に話しかけてやって下さい。世の中にシャークアイの作品が増えるといいなと思って活動しています。
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