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ドラゴンクエスト7の小説ブログです。 9プレイ日記もあります。
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今回は、死を含むお話なのでご注意下さい。


***





その日シャークアイはコスタールの人々が初めて目にするマントを纏っていた。普段の装備とは違い、両肩を包むたっぷりした白い布地は柔らかく、その背中には彼ら水の民の紋章が一つ、薄青の染料で描かれていた。うつろに大きく、消え入りそうな儚い青だと、見る者の誰もが何となしに思った。

城内を歩むシャークアイと彼を取り巻く海賊の一群から、笑い声は全く聞かれなかった。会話する声は小さく、コスタールの兵たちは命じられたわけではないが彼らに遠慮して雑談を控えていた。シャークアイが通り過ぎた後、その装束やいつもよりずっと硬い表情を盗み見ようとする兵もいた。王は兵たちの落ち着きのなさを苦々しく眺めたが、一方で我が国民であるからには無理からぬこととも思っていた。過去に大勢の兵を失ったコスタール国民は、死に対して敏感にならざるを得ないのだ。たとえそれが、海賊たちの言う通り実際に戦死ではなかったとしても、帰還した船の傷つき方はこの国の民に辛い過去を思い起こさせた。


王とて、それは同じだった。今、黙ってシャークアイを待っていることがどれほど苦痛であることか。すぐにでも彼を海賊たちから引き剥がし、直接話をしたかった。今朝マール・デ・ドラゴーンが惨憺たる姿で港に戻った後、兵士長はいち早く王のもとに報告に上がり、船がかつて見たことのない凶悪な魔物と戦った旨を語り、甲板に安置された遺体はその戦いによる死者ではなくて寿命をまっとうした老人であるから案ずるなとの船長の言を伝えていた。しかし、どうして信じられるというのか。船があれほど傷ついていたのは、見たこともない魔物とは、いったいどういうことなのか。死者は老人だが、現役の海賊兵でもあったというではないか、本当に、戦死ではないのか。


――王様は、コスタールの兵たちと同じく国葬をと…。
――ばかを言うな、陸に葬れってのか? これまでと同じように、海に…。
――だがコスタールの海は今は…昨夜のような魔物が出現するようでは……
――そうだよ、あんな化け物どもが跋扈している海に流しては、亡骸がどうなることか!
――おい、いやなことを考えるな!
――だが土に埋めてはいかんよ、土に埋めては。精霊のもとに導かれねえ。
――船長…いったい、どうすれば……



わずかな靴音と海賊たちの会話の断片は石造りの壁に反響し、ひそやかなざわめきとなっていた。王は焦燥を押し殺し、シャークアイたちの姿を視界から外して窓の外の暗い海を眺めた。港に繋がれた海賊船マール・デ・ドラゴーンは、海の仕事に疎い王の目にもはっきりと傷んでいることが見て取れる有り様をしていた。分厚い雲の下、甲板に灯された光が、霧がかる外気に滲んでいた。王は漠然とした祈りとともにその光を見つめた。儀式特有の、奇妙にも思えるその光の配置を観察することも王にとって初めての体験だった。水の民が葬儀を港で行うこと自体、初めてだからだ。

弔いが、過去になかったわけではない。海賊たちがコスタールを拠点に働くようになってから随分経つのだ、その間に城にも船にも死者はあった。しかしそれらはいずれも戦死者ではなかった。負傷者が毎日ベッドに溢れ、聖職者たちは傷ついた兵たちの肉体に魂を呼び戻すため日夜休みなく勤めたが、驚くべきことに、誰も魔物に殺されはしなかった。

全ての人間に等しく訪れる、あの穏やかな永遠の眠りのための儀式だけが、これまで数度、執り行われてきた。そういう時、水の民はコスタールの男たちを船から下ろし、離れた海に漕ぎ出し、そして一晩戻らなかった。翌日は大抵昼前に帰港し、その時にはもう船はいつもと変わらず、ただ少し、祭りの後のような気配が漂っている程度だった。希望して葬列に加わったことのあるコスタールの学者によれば、水の民の葬儀は明るく、実際、祭りにも似ているそうだ。多くの民族と同じく水の民もまた、死は恐ろしいものではなく、その者の魂が精霊のもとに導かれる、幸福で崇高なものであると考えていた。

彼らは彼らの流儀でひそやかに死者を水葬していた。だから、シャークアイがこうして特別な装束で城まで下りてきたためしは一度としてなかったのだ。今日のこの事態は、ごく日常的な死と戦況の変化とが偶然重なったゆえなのか。コスタールの者のほとんどすべてが、あるいはそうではないのでは、と思わずにはいられなかった。


――俺も、同胞を土に埋葬するつもりはない。どのような状況であれ…
――しかし、海が昨日みてえな様子では…
――東の海はまだ安全だ。小さな船に乗せ、東の海まで出さないか……


耳から全身をおかすようなひそかなざわめきに、王はたまらなくなって窓の外から目を移し、シャークアイの背中を見た。だが海賊たちは皆互いだけを見ていて、誰も王の視線を気にかける者はいなかった。城つきの兵たちだけが目を王に向けた。不安の中で、おのれの主に縋るように。



――では、どうかそのように……。



話を終えたシャークアイが踵を返し、ようやく王の元に歩いてきた。あとに続いた海賊たちは王に一礼し、「俺たちは船に戻りまさ」と言った。その声がこれまでの会話と違い、はっきりと大きな声で部屋に響いたので、王はかえって内心でたじろいだ。王を見上げる男たちの目には少しの恐怖も不安もなく、いや、負の感情と呼べるものは一つとしてなく、想像していた目とは全く違った。シャークアイは男たちにいくつかの指示を出し、彼らはアイアイサ、と割れた声で答えて去って行った。

「…どうだ、なにか、決まったか。」

二人きりになってしまうと、何と声をかけてよいか分からず、王は短く訊いた。シャークアイの佇まいはひどく静かで、俯いた姿はやはり気落ちしているように見えた。白過ぎるマントのせいなのかもしれない。普段より若くも見えるようだ。しかし顔を上げたシャークアイは、いつもの覇気にあふれた笑顔こそ見せなかったが、怖気づくことのない目をしていた。その恐怖のなさは海賊たちと同じで、そして誰よりも気高かった。

「弔いのため、船を一艘出すことにしました。国葬のお話は大変ありがたいのですが、水の民は死した時には海に還るならわしですから。」
「しかし、その船は…その船は、大丈夫なのか? 恐ろしい魔物が出たと言うではないか、危険では…」
「ご心配には及びません。東の海は魔物が少なく、弱い。貿易船が通っているので、北の海のように様子が一変しているということもないでしょう。万全を期して日中に移動し、魔法や聖水を使って魔物を避けます。皆での葬儀は先程船上で済ませましたから、この船には親しい者数人を同乗させて見送らせるつもりです。」

シャークアイは普段よりはわずかに慎重な速度でそれだけ言うと、王が外を眺めていた窓辺に寄り、船を見た。王の目にはただ痛々しい姿として映る船も、船長の目には修繕の必要な箇所が細かく見極められるらしく、遠くからでも船体を観察する鋭いまなざしをしていた。普段からマール・デ・ドラゴーンの修繕は素早く、あたかもやられたことに落ち込んでいる暇などないと言わんばかりだった。今回ほどの負傷でも、その気持ちは変わらないのだろうか。

「あの船の様子でしたら、午後と明日の朝にかけての作業で直せるでしょう。亡骸を東行きの船に移したら、壊れた部分の修理に取り掛かります。港の大工には我々のわがままで半日待たせてしまって、すまない。」
「そんなこと。」

雄弁な友に比べて、王は言葉が喉につかえ、うまく喋れなかった。思わずシャークアイの肩をつかむと、シャークアイは今日になって初めて微笑を浮かべた。薄日のようだと王は思った。

「コスタール港の職人連中は腕利き揃いだ、それにせっかちですからね。船のあんなやられ方を見てしまっては、すぐにでも腕をふるいたくてたまらないでしょう。」
「シャークアイ、……私に、本当のことを言ってくれ。」

肩をつかむ手に力がこもり、頼りない薄生地のマントに皺が寄った。

「何です?」
「本当に、…戦死ではないのか。」

声をひそめたつもりだったが、あたりの静けさのために、やけに響いた。いや、響いたと思ったのは、気のせいかもしれない。いずれにしても周囲の様子に目を配るだけの余裕がなく、王は眼前の姿だけを見つめた。シャークアイは黙って目を伏せた。

「…全くそうではないとは言わん。彼は老齢で、昨夜の激しい戦闘が、堪えたのだろう。」
「やはり、そうか……」

頭の中が、真っ白になるようだ。少し前まで、この国にとって、死は日常の出来事だった。日常が悪夢のようだったのだ。大勢の兵が魔物に屠られ、海も大地も、血に染まった。

「やはりとは何だ。そうではない。あなたは思い違いをしておられる。戦って、勝利して死んだのだ。水の民が海で死ぬことは、誇りだ! 俺だって海の上で戦って死ぬぞ!」

これまでとは逆に、シャークアイのほうが王を案じる目をして必死に語りかけていた。何を、どう答えればよいのか分からない。血ばかりが腹の内側に溜まっていて、まるで肉体を支える骨などないかのような錯覚を覚えた。そのうち気が遠くなりでもしたのか、友人の声が聞こえにくくなった。ぼんやりしてしまったのは数秒なのだろう、シャークアイの手が両肩を支えるのを感じた時、はっと意識が明瞭さを取り戻した。それと同時に、視界の端に、大臣の一人が駆け寄ってくる姿をとらえた。はばからぬ靴音が空気を破る。王は完全に現実に返り、そして彼の非礼を予見して顔をしかめた。

「シャークアイ様! 聞きましたぞ。東の海に、葬送の船を出されるとか。」
「ええ。東の海はまだ安全ですから。」

シャークアイは王から少し身体を離し、大臣に向かい合った。王を気遣ってしかめられていた眉は開き、どこかしら余裕のある表情になる。すると大臣の浅い呼吸が、三人の間で一層目立った。

「そうですか、しかし、警備は大丈夫なのですか。」
「ええ、葬送の船は魔物を避けて行き来しますし、コスタールの海には、俺も、皆も残りますよ。」

そう言われても大臣はひどく気ぜわしい顔をしたまま、シャークアイを見上げ、そして視線を王にも向けた。民は皆こうなるのだと王は思った。昨日までは誰もが、いくらでも戦えるという顔をしていたのに。今の城で揺るぎないのはきっと、己を賭して海賊船に乗り込み、シャークアイに直接助力を請うたあの大臣と、そして海賊とともに海をかける兵士長くらいのものだろう。他でもない、国を統べる自分自身が、とうに克服したはずの感情に押し潰されそうだった。

「シャークアイ様、しかし、しかしコスタールの墓地ではいけませんか。戦死者は手厚く葬られ、墓はいつまでも守られますぞ。」
「大臣、よしなさい。それはマール・デ・ドラゴーンの生き方ではないのだ。」

王が口を挟むと、大臣は怯えたように膝を曲げた。シャークアイは微笑し、「お気遣いありがとうございます。王のおっしゃって下さった通りです」と言い足した。シャークアイが、二人で会話していた時よりも穏やかな声をしていると王は気付いた。震える民の前に立つとかえって度胸が出ることは、いずれの国の王者も同じなのだろう。シャークアイと二人でいるときには彼に頼る気持ちになることも多いが、こうして皆の前でともに並び立っていると、王としての気持ちがやっと引き締まる気がした。

「しかし…しかしこの先、こんなことがあるたび船を出すのですか。」
「大臣! よさないか!」

さすがのシャークアイも眉を寄せた。二人の身分ある者に射竦められた気持ちになったのか、大臣は気弱そうに眼をせわしく動かした。それから項垂れた。

「すみません、お許し下さい。わが王国は、過去に多くの民を失いましたもので。」
「大臣。シャークアイ殿はかつての私のような無力な王ではない。お前の気持ちは本当によく分かるが、どうか後ろ向きにならないでいてくれ。お前たちが頼りなのだ。」
「いえ…御無礼ばかりを」

大臣は逃れるように去ったが、途中で足をとめ、振り返って一礼した。大分落ち着いた足取りのように見え、王は内心で安堵した。乱暴な波に揉まれる船のように、誰もが感情を不安定にしている。シャークアイを顧ると、またひどく静かに見えるのは、自分自身の感情の揺れのせいなのかもしれないと王は思った。

「行こう。」

どこへというわけでもなく、王はシャークアイの肩を抱いて導いた。シャークアイは、「どちらへ?」と聞いたが、聞かれてもう一度考えてみても、やはり王の心に行くあては思い浮かばなかった。

「シャークアイ、まだ何か仕事があるのか?」

かわりに質問を返すと、シャークアイは疑問を引っ込めて素直に答えた。

「いや、今日は船は出さないし、むしろ何もしてはいけない決まりなんだ。葬送の船の支度は親しい者と係の者がするし、船の修繕を取り仕切るのは今日はカデルだ。」
「では、城の中を案内しよう。まだ知らない部屋もあるだろう、見てもらいたいものがある。」

王は大臣の一人から鍵の束を受け取って自ら先導し、シャークアイを居室の一つに導いた。一時期は寝室にしていた場所だが、側近に止められて寝室は別の場所に移っていた。理由は、窓から墓地が見えるからだった。王はシャークアイを窓辺に導き、曇天のために曖昧な影を曳く無数の墓を見せた。

「ここから墓地が見えるのだ。随分死なせてしまった。」

そうだった、本当に苦しい日々だった。この海賊たちが来るまで、墓地に新しい土の色を見ない日はないほどだった。そして、戦没者の墓を作る仕事は、船が来てから、ぴたりと止まった。

マール・デ・ドラゴーンは悲惨な死など知らなかった。自由奔放に海を駆け、誰も彼も豪放で、派手な音楽を愛していた。常に戦いを好み、恐れることなく魔物に斬り掛かり、そして必ず、必ず勝利した。勝利は誰の犠牲の上にあるものでもない、代償など何も要らなかった。シャークアイにそのことを言うと、力づくで奪って、そして所有するのが海賊なのだと冗談めかした言葉が返ってきたこともあった。実際、シャークアイは一人として家族を失わない。王も民もその姿に心を打たれ、そしていつしか信じ始めていた。マール・デ・ドラゴーンに守られている限り、彼らとともにある限り、戦死者たちの墓地はこれ以上少しも広がらないのだと。そして恐怖を拭い去り、ともに立ち上がり、自らこの王国を守ることこそ、進むべき道と見出した。

だがこのコスタールにいる限り、その明朗な気持ちのことを、儚い、一時の幻想だと疑う心は簡単に蘇るのだ。王自身、そのことを今日になってようやく知った。大海賊船の無敗の記録も、ひとたびそれが破られてしまえば、コスタールはさながら幸福な夢から醒めるがごとく、生々しい流血の記憶を取り戻し、それこそが現実であることを思い知り、そして未来への不安を掻き立てられるのだ。民も、王までも。


シャークアイは読み難い表情で硝子越しに墓を見下ろしていた。許してくれ、と王は言おうとした。魔物と戦うどころか、いまだにおのれの記憶に打ち勝てないのだ。昨夜の交戦を切り抜けた海賊たちこそ、休息と、熟考のための時間が必要であるはずなのに、コスタールの側がこうも惑っていては仕方がなかった。そのことを許してくれと言おうとして、やはりやめた。そういうことを伝えたいのではなかった。

「シャークアイ、私の友よ。……お前に仲間を失わせたくない。私のような絶望を知ってほしくないのだ。」

シャークアイは、ばかなことを、と言うように下を向いてわずかに微笑したが、口に出しては何も言わなかった。

「今朝の船を見た時、私はお前が絶望を知ってしまったかと思った。多くの民を失ってしまったのかと。そうでなくてよかった……。この墓地を見て暮らしてきた私の心をお前に分かってほしいと思っていたが、実際にその危機に立たされた時、心から思ったことは、それだけは嫌だということだ。そうでなくて、本当によかった。永遠に知らずにいて欲しい。」

硝子を嵌めた窓がシャークアイと墓地を隔てていた。しかしその肉体からは、かすかな死の匂いがした。つい先程まで船上で死者に寄り添っていたためなのか、それとも繰り返し水の民を弔ってきた白装束に染み込んだものなのか、あるいは昨夜の海で彼自身が死というものに触れかけたためなのかは分からない。いずれにせよその優しくやわらかな匂いは、これまで常に王を惹きつけつつ王を退けてきたシャークアイの激しい生命の気配に混じって壁を和らげ、王はいつもより友人に対して近しさを感じた。一方で、これまで王に同情しながらその肉が纏う死臭に拒絶感をもっていたシャークアイのほうも、今日はまるで、その枯れた肉体の内側に生命の埋火を探すように、肩の触れる距離にじっと佇んでいた。我々はどちらかに連れ立つことは出来ないと王は思った。そうすべきでもなかった。だが今、こうしてある瞬間にふと、ついに互いへの畏怖から解放され側にいられることに代え得るあり方はない。

「俺たちは死ぬことは怖くない。だが、無駄死にするつもりもない。我が友コスタールよ、未来には絶望させんぞ。」










お題はこちらのサイト様から頂きました
http://odai.ninja-x.jp/title/index.html
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プロフィール
HN:
モル元
性別:
女性
自己紹介:
ゲーム大好きモル元です。

9のプレイも一段落ついて、そろそろ7小説に戻ろうか、と書き始めた途端、シャークアイの知名度や活動人口の少なさを再び思い知って打ちひしがれている今日この頃です。皆さんにシャークアイのことを思い出してもらったり、好きになってもらうために、めげずに頑張って書いていきます!

シャークアイ関連の雑談やコメントなど随時募集中。お気軽に話しかけてやって下さい。世の中にシャークアイの作品が増えるといいなと思って活動しています。

シャークアイ、かっこいいよね!
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